教育、学び、そして学校 〜 99

公開: 2024年5月17日

更新: 2024年5月17日

注99. 物事のやり方を管理する方法

現代の社会では、何事かを行おうとするとき、それをどのように考え、計画し、その計画に基づいて作業を行い、その作業結果を調べて、作業が当初の計画通りに進んでいるかどうかを調べ、もし問題があれば、その問題の原因を究明して、失敗した作業の実施方法を変更して、計画通りの成果を出すように、計画を変更しなければなりません。計画が変更された場合、その新しい計画に従って、その実施、実施成果の確認と、進めてゆかなければなりません。

アメリカの経営学者、ドッカーは、物事を企画し、実施するための行為を「マネジメント」と呼び、そのマネジメントの方法や考え方を専門的に教育するプログラムが必要であると提唱し、ニューヨークにあるコロンビア大学にそのような専門教育を行う、新学科を設立しました。

その新設された学科で、最初に教えられていたのが、現在は、「デミング・サイクル」と呼ばれている、「計画」、「実施」、「チェック」、そして「見直し」の4種類の作業から構成される、管理のための作業でした。このデミング・サイクルを繰り返し、実施してゆくことで、未経験の物事でも、経験を積むことで少しずつやり方を改善してゆくことができます。

参考になる資料